2026年9月第3週 C#/.NETニュース

2026年9月12日から9月19日までに公開された、C#/.NET関連の主なニュースを紹介します。 今週は、次期.NETの性能改善に加え、AIエージェントやテストを日々の開発へ取り入れるための公式情報がそろいました。MicrosoftとJetBrainsの発表から、Windowsで試しやすい内容を選んでいます。

Windowsユーザーへの影響

Visual Studioを使う人は、.NET 11の性能改善を試す環境と、コードカバレッジから不足するテストを見つける手順を確認できます。.NET 11は正式版前の段階なので、普段の開発環境へ一括導入するのではなく、検証用プロジェクトで比較するのが安全です。 RiderやReSharperを使う人には保守更新が公開され、AIエージェントの設定確認やTUnitのカバレッジ計測がしやすくなりました。


.NET 11の性能改善、JITやライブラリの積み重ねを詳しく解説

公式記事:Performance Improvements in .NET 11

.NET 11 パフォーマンス C#

2026年9月15日、.NET 11に入る多数の性能改善をまとめた公式記事が公開されました。 JITコンパイラー、非同期処理、文字列やコレクションなどのライブラリ、Native AOT、診断機能まで、細かな最適化が実測値とともに紹介されています。C#のコードを書き換えなくても、実行環境の改善によって速くなる処理がある点も重要です。

初心者は「.NET 11に替えればすべて速くなる」と考えず、自分のアプリで測るための参考資料として見るとよいです。実務ではRelease構成と本番に近いデータで比較し、利用中のNuGetパッケージや配置先が.NET 11へ対応しているかも確認しましょう。


C#でAIエージェントを組み立てるAgent Frameworkの実践シリーズ

公式記事:Build Your Own AI Agent Harness in C#, the MafClaw Live Series

C# Microsoft Agent Framework AI

2026年9月16日、Microsoft Agent Frameworkを使い、C#でAIエージェントを段階的に作る全4回のライブシリーズが紹介されました。 ツール呼び出し、計画、ファイル操作の承認、メモリ、スキル、監視や評価までを、一つのサンプルへ順番に追加します。エージェントハーネスは、モデルの周囲でこれらの処理を管理する実行基盤です。

初心者は、まずIChatClientと一つの読み取り専用ツールを使う最小構成から見ると理解しやすくなります。実務ではファイル更新やシェル実行を無条件に許可せず、承認、アクセス範囲、ログ、評価方法を先に決めてください。


Visual Studioでコードカバレッジを調べ、足りないテストを補う手順

公式記事:Today I will… improve test coverage

Visual Studio GitHub Copilot テスト

2026年9月15日、Visual Studioのコードカバレッジ分析とGitHub CopilotのTest agentを組み合わせる例が公開されました。 まず「Analyze Code Coverage for All Tests」で未確認のコードを見つけ、特定のクラスまたはソリューション全体を対象にテストを追加する流れです。公式の例では、カバレッジを37%から81%へ改善しています。

初心者は、割合を上げることだけを目標にせず、重要な処理や失敗しやすい条件がテストされているかを確認しましょう。実務ではAIが生成したテストの期待値を人がレビューし、テストが実装をなぞるだけになっていないか、既存テストを壊していないかも確かめる必要があります。


RiderとReSharper 2026.2.2、AI設定案内とTUnitカバレッジを追加

公式記事:Rider and ReSharper 2026.2.2 Are Out!

Rider ReSharper TUnit

2026年9月16日、Rider、ReSharper、関連する.NETツールの2026.2.2が公開されました。 RiderにはAIエージェント向け機能と設定場所をまとめるウィジェットが追加され、変更後の検査結果を必要な範囲へ絞る改善も入っています。RiderとReSharperのdotCover連携では、TUnitテストのカバレッジ計測に対応しました。

初心者は、IDE内の更新機能またはToolbox Appから更新し、普段のソリューションが問題なく開けるかを確認するとよいです。実務でTUnitのカバレッジを使う場合は、JetBrains.dotCover.FrameworkとMicrosoft.Testing.Platform 2.3.0以降が必要な点に注意してください。


初心者が次に確認すること

まずdotnet --infoを実行し、現在使っているSDKと実行環境を控えてください。.NET 11を試す場合は検証用プロジェクトを用意し、同じ処理を.NET 10と.NET 11のRelease構成で測ると、更新の効果を判断しやすくなります。

次にVisual StudioまたはRiderで既存テストを実行し、コードカバレッジの低い箇所を一つ選んで、失敗時の動作を確認するテストを追加してみましょう。AI支援を使う場合も、生成されたコードとテスト結果を自分で読み、ファイル操作や外部接続の権限を必要最小限にしてください。