2026年9月5日から9月12日までに公開された、C#/.NET関連の主なニュースを紹介します。 今週は、利用中のアプリに関わる保守更新と、次期.NETや開発ツールを試すための情報がそろいました。Microsoftに加え、JetBrainsの公式情報からもWindows開発に役立つ話題を取り上げます。
Windowsユーザーへの影響
Visual StudioでC#を開発している人は、まず利用中の.NET SDKと実行環境の更新を確認しましょう。.NET 11 RC1を試す場合は、対応するVisual Studio 2026 Insidersなどの開発環境も必要になります。 RiderやReSharperを使う人には、コードを読みやすくする先行機能と、Windows上で起動が遅くなる原因を調べる情報が公開されています。
.NETと.NET Frameworkの9月更新、利用中のバージョンを確認
公式記事:.NET and .NET Framework September 2026 servicing releases updates
2026年9月8日、.NETと.NET Frameworkのセキュリティ修正・不具合修正を含む月例更新が公開されました。 .NETの更新版は10.0.12、9.0.20、8.0.31です。公式記事には各系列のリリースノートと既知の問題へのリンクがあり、.NET Frameworkの更新情報も案内されています。
初心者は、新機能を覚える前に、今使っている系列の修正版が出ているかを確認するとよいです。実務では開発PCだけでなく配布先も確認し、更新後にアプリの起動や主要な操作をテストしましょう。
.NET 11 RC1が公開、正式版に向けた移行確認の段階へ
公式記事:Announcing .NET 11 Release Candidate 1
2026年9月8日、.NET 11の最初のリリース候補版(RC1)が公開されました。 本番利用を認めるgo-liveライセンスが付属し、Visual Studio 2026 InsidersやC# Dev Kitを使うVS Codeでの開発に対応します。C# 15の機能の安定化に加え、テスト実行、JSON処理、ASP.NET Coreなどの改善が案内されています。
初心者は「正式版前に手元のアプリとの相性を確かめる版」と考えるとよいです。実務では、go-live対応だけで移行を決めず、利用パッケージの対応状況と破壊的変更を確認してから、検証用ブランチでビルドとテストを行いましょう。
C#のunionとclosedな型階層、ASP.NET Coreでの使い分けを解説
公式記事:Use C# unions and closed hierarchies in ASP.NET Core
2026年9月10日、C# 15と.NET 11のunionやclosedを、ASP.NET CoreのJSON処理で使う方法が紹介されました。
unionは「整数か文字列」のように値の候補を限定する型です。closedな型階層は関連する型を継承で整理する仕組みで、いずれもswitchの処理漏れをコンパイラーで確認しやすくします。
初心者は、APIが受け取る値の種類を明確にする方法として見るとよいです。実務ではJSONを読み込む際の型判定に注意し、クエリ文字列やフォーム入力には同じunion対応が適用されない点も確認してください。
Rider 2026.3の先行版、括弧の色分けやTUnitのカバレッジに対応
公式記事:The Rider 2026.3 Early Access Program Is Open
2026年9月7日、Rider 2026.3の最初の先行版(EAP)が公開されました。 入れ子の括弧を色分けする機能、コード補完候補の種類別フィルター、TUnitで書いたテストのカバレッジ計測などが追加されています。括弧の色分けは初期状態では無効で、設定画面から有効にできます。
初心者は、まず小さなC#プロジェクトで読みやすさや補完操作の違いを試すとよいです。実務でTUnitのカバレッジを試す場合は、JetBrains.dotCover.FrameworkとMicrosoft.Testing.Platform 2.3.0以降が必要で、Rider側のTesting Platform設定も確認しましょう。
JetBrains、WindowsでRiderやReSharperの起動が遅くなる原因と改善を紹介
公式記事:Why Rider and ReSharper Were Slow to Start, and How Microsoft Helped Fix the Problem
2026年9月9日、JetBrainsはMicrosoft Defenderのスキャンが起動時間に与える影響と、Microsoftとの協力による改善を紹介しました。 インストール先の書き込み保護などによって結果が異なることを説明し、スキャンを調べるDefender Performance Toolも公開しています。記事では、Toolbox経由のインストールと書き込み保護された場所へのインストールで条件が違う点にも触れています。
初心者は、起動の遅さをPCの性能だけで判断せず、まずDefenderの定義と開発ツールの更新を確認するとよいです。実務では同じ条件で起動時間を測り、管理されたPCの設定変更は社内の運用に従って進めましょう。
初心者が次に確認すること
まずターミナルでdotnet --list-sdksとdotnet --list-runtimesを実行し、プロジェクトが使う.NETの系列と照らし合わせてください。.NET Frameworkのアプリを使う場合は、Windows Updateや管理者が提供する更新情報も確認しましょう。
次に.NET 11 RC1を試す人は、対応するIDEを用意し、小さなプロジェクトでビルドとテストを実行してみてください。RiderのEAPを試す場合も練習用プロジェクトから始め、普段の開発で役立つ操作や、既存のテストが同じように動くかを確かめましょう。