2026年8月30日から9月5日までに公開された、C#/.NET関連の主なニュースを紹介します。 今週は、配布するアプリに近い条件でテストする方法と、開発中の画面確認やコードレビューを助ける話題がそろいました。新しいリリースに加えて、Visual Studioの既存機能を活用する公式解説も取り上げます。
Windowsユーザーへの影響
Visual Studioで複数のC#ソリューションを開く人は、テーマの色分けやIDE内のPRレビューを日常の作業に取り入れられます。AvaloniaやUno Platformで画面を作る人には、修正結果や表示状態を素早く確かめる選択肢が増えました。
Native AOTは、実行前にネイティブコードへコンパイルする配布方式です。これを使う.NETアプリでは、普段のテストに加えて配布先と同じOS・CPU構成での確認が役立ちます。各ツールを試す際は、利用中のVisual Studioと.NET SDK、パッケージの対応条件を確認しましょう。
MSTest、Native AOTで配布するアプリに近い条件でテストする方法を紹介
公式記事:Test what you ship: MSTest and Native AOT
2026年9月3日、.NET BlogでMSTest 4.4のソース生成を使い、テストプロジェクトをNative AOTの実行ファイルとして発行・実行する方法が紹介されました。 通常のテストでは通る処理でも、未使用コードの削除やリフレクションの制約によって配布時に失敗する場合があります。公式記事では、JSON変換などを例に、その差をテストで見つける考え方を説明しています。
初心者は、Native AOTを使うプロジェクトで追加する確認方法として見るとよいです。実務では通常のテストも残し、Windowsなら配布先に合うwin-x64などで発行して、両方のテスト件数と結果を比較してください。最終的な配布物の動作確認も必要です。
Visual Studio、ソリューションごとにテーマを変えて作業場所を見分ける
公式記事:Stop alt-tabbing into the wrong Visual Studio
2026年9月2日、Visual Studio Blogで、Visual Studio 2026の新しい設定画面を使ったソリューション別テーマの設定方法が紹介されました。
Tools > OptionsのApplies toを現在のソリューションへ切り替えてテーマを選ぶと、そのソリューションだけに反映されます。設定はソリューション直下のsettings.VisualStudio.jsonに保存され、Gitでチーム共有することもできます。
初心者は、サーバー側とクライアント側など、同時に開く開発画面を色で見分ける工夫として試せます。実務では、設定の適用先を確かめ、個人の好みを保存するのか、チーム共通設定としてコミットするのかを決めておきましょう。
Visual Studio内でGitHubのPRをレビューする手順を解説
公式記事:Today I will… review GitHub PRs
2026年9月1日、Visual Studio Blogで、GitHubのプルリクエスト(PR)をIDE内で確認する流れが紹介されました。
Git > GitHub > View Pull RequestsからPRを開き、C#の色分け付き差分表示、行ごとのコメント、レビューの送信を行えます。PRをCopilot Chatへ追加して変更について質問する方法や、リポジトリのポリシーに従ったマージ操作も説明されています。
初心者は、PRを「変更を取り込む前に内容を確認してもらう仕組み」と考えると理解しやすくなります。実務では、AIの説明だけで承認せず、変更の目的、差分、テスト結果を確認し、レビューの承認とマージが別の操作であることを意識しましょう。
AvaloniaのHot Reloadが一般提供、XAMLとC#の編集を実行中のアプリへ反映
2026年9月2日、Avalonia公式ブログでAvaloniaUI.DiagnosticsSupport.HotReloadの一般提供が発表されました。
.axamlや.csの変更をアプリを再起動せずに反映でき、Windowsを含む複数OSに対応します。導入にはNuGetパッケージとライセンスの設定が必要で、dotnet watch、Visual Studio、C# Dev Kitを使うVS Codeから実行できます。
初心者は、画面の余白や色を調整するたびに起動し直す手間を減らす機能として見るとよいです。実務ではCommunityプランに含まれない点と、一部の変更で要素全体が再読み込みされ表示状態がリセットされる点を確認し、通常起動での動作確認も行いましょう。
Uno Platform Studio 3.1、画面の状態別プレビューとXAML部品の再利用を強化
公式記事:Uno Platform Studio 3.1 Release: Ship with Confidence
2026年9月3日、Uno Platform Studio 3.1が発表されました。 読み込み中・空データ・エラーなどの状態を個別に確認するHot Design Previews、再利用できるXAML部品のSnippets、画面要素を選んでAIへ変更を指示するSelect-and-Prompt、新しい既定のSimple Themeが紹介されています。PreviewsとSnippetsは新しいStudio Businessプランに含まれます。
初心者は、正常にデータが表示される画面だけでなく、待機中や失敗時の見え方まで確かめやすくなる更新と考えるとよいです。実務では、プレビュー用データと実際の動作の違いを確認し、無料のUno Platform本体とStudioの有料機能を区別して導入を検討しましょう。
初心者が次に確認すること
Visual Studioを使う人は、まず練習用ソリューションでテーマの適用先を切り替え、GitHubの小さなPRで差分とコメントの操作を確認してみてください。画面開発では、利用中のAvaloniaやUno Platformのバージョンとライセンス条件を調べ、1画面だけで修正反映やエラー表示を試すと効果を判断しやすくなります。
Native AOTで配布している場合は、JSON変換など配布条件の影響を受けるテストを1プロジェクト選びましょう。MSTestの対応バージョンとMicrosoft Testing Platformへの移行条件を確認してから、通常実行とNative AOT実行の件数・結果を比較するところから始めてください。