2026年8月16日から8月22日までに公開された、C#/.NET関連の主なニュースをまとめます。 今週は、古い.NET Frameworkアプリの移行、IDEの解析機能を使ったAI支援、Windows Arm64でのCI、Copilotの組織管理など、開発環境を更新しながら安全性を保つための話題が目立ちました。初心者の方は、ツールに作業を任せる場合でも、変更の計画、差分、テスト結果を人が確認する流れを先に作ると取り入れやすくなります。
Windowsユーザーへの影響
WindowsでC#/.NET開発をしている場合、Visual StudioやReSharperを使う既存プロジェクトの移行と、GitHub Actions上のVisual Studioバージョン変更が直接関係します。特に.NET Frameworkから.NET 10への移行では、プロジェクト形式だけでなく、ASP.NET CoreやEF Coreへの置き換え、外部ライブラリ、配置方法まで確認が必要です。
RiderやGitHub CopilotのAI支援も強化されていますが、リファクタリング、デバッグ、MCP接続、Autopilotなどが扱える範囲は設定によって変わります。個人のIDE設定だけで判断せず、Gitの履歴、CI、組織ポリシーを組み合わせて確認できる状態にしておくことが大切です。
Visual Studio、.NET Frameworkアプリを.NET 10へ移行する手順を紹介
https://devblogs.microsoft.com/visualstudio/today-i-will-modernize-a-net-application/
Visual Studio .NET Framework .NET 10
2026年8月21日、Visual Studio BlogでGitHub Copilot modernization toolingを使った.NETアプリ移行の例が公開されました。 サンプルの.NET Frameworkアプリを対象に、プロジェクトまたはソリューションの「Modernize」から.NET 10へのアップグレードを開始し、評価、計画、実行をGuidedモードのチェックポイントごとに確認する流れです。評価や計画はMarkdownとして残せるため、移行判断をソース管理へ記録できます。
初心者は、AIが一度に書き換える機能ではなく、移行で必要な変更を調べて段階的に進める案内役と見るとよいです。実務では作業前にブランチとテストを用意し、System.Web.MvcからASP.NET Core、Entity Framework 6からEF Coreなどの大きな変更は、画面表示だけでなく認証、データ更新、配置まで確認しましょう。
RiderとReSharper 2026.2.1、AI向けリファクタリングとデバッグ機能を強化
https://blog.jetbrains.com/dotnet/2026/08/19/rider-resharper-2026-2-1/
2026年8月19日、JetBrainsがRider 2026.2.1とReSharper 2026.2.1を公開しました。
Riderには、AIエージェントがIDEの構造的なC#リファクタリングを呼び出すrefactoring-codeスキルと、ブレークポイントや実行時の値を使って調査するdebugging-codeスキルが含まれます。ReSharperではOut-of-Processモードが既定になり、dotCoverや型・プロジェクト依存関係図も同モードで利用できます。
初心者は、AIが文字列置換だけでコードを変えるのではなく、IDEが理解している型や参照関係を使える更新と考えると分かりやすいです。実務では自動リファクタリング後もGit差分、dotnet build、dotnet testを確認し、ReSharper更新時は既存拡張、dotCover、チーム共通設定への影響を小さなプロジェクトで試しましょう。
GitHub Actions、Windows 11 Arm64とVisual Studio 2026のイメージを一般提供
https://github.blog/changelog/2026-08-20-windows-11-arm64-vs2026-image-generally-available/
GitHub Actions Visual Studio Arm64
2026年8月20日、GitHubがWindows 11 Arm64とVisual Studio 2026を含むGitHub-hosted runnerイメージを一般提供しました。
GitHub Actionsのワークフローでruns-on: windows-11-vs2026-armを指定すると、標準またはlarger runnerで新しいイメージを明示的に試せます。既存のwindows-11-armは2026年9月21日から30日にかけてVisual Studio 2026へ段階的に移行する予定です。
初心者は、Arm64版Windows向けのビルドやテストをクラウド上で再現するための実行環境と見るとよいです。実務では自動移行を待たずに新しいラベルで検証し、Visual Studio 2022の特定コンポーネント、SDK、ワークロード、固定パスへ依存する処理がないかを確認しましょう。
GitHub Copilot for JetBrains、企業向けのMCP・権限管理に対応
2026年8月18日、GitHub Copilot for JetBrainsがenterprise managed settingsに対応しました。 管理者は、Copilotプラグインとマーケットプレイス、接続可能なMCPサーバー、OpenTelemetryの送信先と内容、Bypass ApprovalsやAutopilotなどの権限モードを集中管理できます。組織の管理値は開発者個人の設定より優先され、Riderを含むJetBrains IDEに共通ルールを適用できます。
初心者は、会社で使うCopilotの接続先や自動操作の範囲を、利用者ごとの設定に任せず揃える仕組みと考えるとよいです。実務では、許可するMCPサーバーが読む情報、テレメトリにコードやプロンプト内容を含めるか、承認を省略できるモードを許すかを確認し、適用後の設定をIDE上でも見直しましょう。
初心者が次に確認すること
.NET Frameworkアプリを管理している場合は、現在のターゲット、NuGetパッケージ、認証、データアクセス、テストの有無を書き出し、移行前の基準を作ってください。Visual StudioのModernizeを試すときはGuidedモードを選び、生成された評価と計画をコミットする前にチームで確認しましょう。
RiderやReSharperを使う人はバージョンとOut-of-Process設定を確認し、AIによる変更を小さなリファクタリングから試してください。GitHub ActionsでWindows Arm64を使っている場合はwindows-11-vs2026-armでテストを行い、Copilot for JetBrainsを組織で使う場合はMCP、テレメトリ、Autopilotの許可範囲を管理者へ確認しましょう。