2026年7月5日から7月11日までに公開された、C#/.NET関連の主なニュースをまとめます。 今週は.NET SDK本体の大きなリリースというより、既存の.NETアプリをどう移行するか、AI支援ツールをWindows上の開発環境でどう管理するかに関係する更新が目立ちました。特に.NET Frameworkや古い.NETアプリを持っているチームでは、移行支援ツールを試す前に、現在のターゲットフレームワーク、NuGetパッケージ、ビルド手順、テストの通し方を整理しておくと判断しやすくなります。
Windowsユーザーへの影響
WindowsでVisual Studio、Visual Studio Code、Riderを使ってC#/.NET開発をしている場合、AI支援機能は「コードを書いてくれるもの」だけでなく、移行計画、ビルド修正、レビュー、ツール実行まで関わるようになっています。便利になる一方で、どのリポジトリにアクセスさせるか、どのツールを実行してよいか、どれくらい利用量を消費するかを確認する重要性も上がっています。
初心者の方は、まず個人の実験用リポジトリで試すのがおすすめです。業務リポジトリで使う場合は、Visual StudioやVS Codeの拡張機能、Copilotのプラン、組織ポリシー、MCPサーバーやCLIツールの権限を確認してから使い始めましょう。
GitHub Copilot appで.NETアプリ移行の進行状況を見やすく
https://devblogs.microsoft.com/dotnet/modernize-dotnet-in-github-copilot-app/
2026年7月9日、.NET Blogで「Modernize .NET applications in the GitHub Copilot app」が公開されました。 GitHub Copilot app上で、.NETアプリのアップグレード作業を「アップグレードキャンバス」として追えるようになった、という内容です。対象アプリの評価、依存関係の確認、アップグレード計画、実装タスク、ビルド失敗、変更結果をひとつの画面で見ながら進められることが説明されています。
初心者は「AIに一回お願いすれば移行が終わる」と考えるより、「移行作業を分解して見える化する補助」と捉えると分かりやすいです。実務では、.NET FrameworkからASP.NET Coreへ移すような大きな変更ほど、生成された計画とコードを人間が確認し、ビルド、テスト、動作確認を段階的に行う必要があります。
GitHub Copilot appが全Copilotプランで利用可能に
https://github.blog/changelog/2026-07-07-github-copilot-app-available-to-all/
2026年7月7日、GitHub Changelogで「GitHub Copilot app available to all」が公開されました。 GitHub Copilot appが、Copilot FreeやGitHub Educationを含むすべてのCopilotプランで利用できるようになりました。Windows、macOS、Linuxに対応し、Copilotプランがない場合でも、自分のモデルプロバイダーのキーを使うBYOK構成でセッションを実行できることが案内されています。
Windowsユーザーにとっては、ブラウザーやIDEだけでなく、デスクトップアプリとしてエージェント型の開発支援を試せる選択肢が増えた形です。実務では、会社のGitHub組織でCopilot CLIやCopilot appの利用が許可されているか、対象リポジトリの機密情報を扱ってよいか、セッションで生成された変更をどうレビューするかを先に決めておきましょう。
VS Code向けGitHub Copilotの6月更新でエージェント作業の管理を強化
https://github.blog/changelog/2026-07-08-github-copilot-in-visual-studio-code-june-2026-releases/
Visual Studio Code GitHub Copilot MCP
2026年7月8日、GitHub Changelogで「GitHub Copilot in Visual Studio Code, June 2026 releases」が公開されました。 VS Code 1.123から1.127までの期間に入ったCopilot関連の更新として、統合ブラウザー、並列セッション、利用量の見える化、Marketplaceからのモデルプロバイダー追加、Autopilotの改善などが整理されています。エージェントがWebアプリを確認したり、複数の作業セッションを並べて管理したりしやすくなる点がポイントです。
C#/.NET開発でVS Codeを使っている人は、ASP.NET CoreやBlazorアプリの確認作業に関係します。初心者は、エージェントに任せる前にdotnet buildやdotnet testを自分で実行できる状態にしておくと、提案された修正が本当に動くか判断しやすくなります。実務では、Autopilotやブラウザー操作を有効にする範囲をチームで決め、権限が広くなりすぎないようにしましょう。
JetBrains IDEでCodexをエージェントプロバイダーとして選択可能に
2026年7月7日、GitHub Changelogで「Codex as agent provider and agentic enhancements in JetBrains IDEs」が公開されました。 GitHub Copilot for JetBrains IDEsの更新として、Codexをエージェントプロバイダーとして選べるパブリックプレビュー、Hooks対応、MCPサーバー管理、承認設定、カスタムモデル対応などが紹介されています。Riderを使う.NET開発者にとっては、IDE内でエージェントの種類や権限を切り替えながら作業できるようになる更新です。
初心者は、まず「エージェントプロバイダー」と「通常のコード補完」は別物だと理解するとよいです。エージェントはファイル変更やツール実行まで行うことがあるため、実務では承認設定、MCPサーバー、CLIパス、組織ポリシーを確認し、変更内容をGit差分で見てからコミットする流れを徹底しましょう。
初心者が次に確認すること
まず、手元のC#/.NETプロジェクトでdotnet --info、dotnet build、dotnet testを実行し、AI支援に頼らなくても現在の状態を確認できるようにしましょう。次に、Visual Studio、VS Code、Riderのどれを主に使っているかに合わせて、GitHub Copilotの拡張機能やデスクトップアプリの導入状況を確認してください。
古い.NETアプリを移行したい場合は、いきなり本番リポジトリで実行せず、ブランチやコピーした検証環境で試すのが安全です。AIエージェントが作った変更は、ビルドが通るか、テストが通るか、NuGetパッケージが意図せず増えていないか、設定ファイルに不要な変更が入っていないかを順番に確認しましょう。