2026年5月24日から5月30日までに公開された、C#/.NET関連の主なニュースをまとめます。
今週は、C#の言語機能そのものよりも、開発体験を良くする更新が目立ちます。Copilotをどの場面で使うか、Visual Studioで変更をどう計画・レビューするか、.NET MAUI Androidアプリの見た目をどう現代的にするか、といった実務寄りの話題が中心です。
Windowsユーザーへの影響
WindowsでVisual Studio、VS Code、.NET SDKを使っている人には、Visual Studioの5月更新とCopilot活用の記事が特に関係します。大きめの変更をいきなりAIに実装させるのではなく、先に計画を作り、差分をまとめて確認し、必要なテストを回す流れが強調されています。
.NET MAUIでAndroidアプリを作っている場合は、Material 3対応により見た目を新しいAndroidの標準に近づけられます。ただし、既存のXAMLスタイルやブランドカラーがあるアプリでは、切り替え後の画面確認が必要です。
.NET開発者向けGitHub Copilot活用ガイドが公開
https://devblogs.microsoft.com/dotnet/doing-more-with-github-copilot/
.NET GitHub Copilot Visual Studio
2026年5月26日、.NET Blogで「Doing More with GitHub Copilot as a .NET Developer」が公開されました。
この記事では、.NET開発者がGitHub Copilotを使うときに、Visual Studio、VS Code、Copilot CLI、クラウド上のcoding agentをどう使い分けるかが説明されています。たとえば、既存サービスの理解、単体テストの追加、ASP.NET Core APIの変更、ビルド失敗の調査など、C#開発でよくある作業を例にしています。
初心者の方は、Copilotを「何でも自動で直す道具」と考えるより、「目的、制約、期待する出力を明確に渡す相手」と考えると使いやすくなります。特に、公開APIを変えない、既存のテスト形式に合わせる、必要なテストだけ再実行する、といった条件を書く習慣が重要です。
.NET MAUI AndroidアプリでMaterial 3対応
https://devblogs.microsoft.com/dotnet/dotnet-maui-material-3/
2026年5月26日、.NET Blogで「Give Your .NET MAUI Android Apps a Material 3 Makeover」が公開されました。
.NET MAUI 10では、AndroidアプリでMaterial 3の見た目を有効化できます。記事では、net10.0-androidを対象にし、Microsoft.Maui.Controls 10.0.60以降を使ったうえで、.csprojに<UseMaterial3>true</UseMaterial3>を追加する流れが紹介されています。
Material 3はAndroid向けの変更で、iOS、Mac Catalyst、Windowsはそれぞれのネイティブなデザイン体系を使い続けます。既存アプリで試す場合は、画面ごとの差分、独自スタイル、入力欄や日付選択などの操作感を確認してから採用するとよいです。
Visual Studio 5月更新で計画・レビュー・文脈管理を強化
https://devblogs.microsoft.com/visualstudio/visual-studio-may-update-plan-review-refine/
Visual Studio GitHub Copilot AI
2026年5月26日、Visual Studio Blogで「Visual Studio May Update - Plan, Review, Refine」が公開されました。
今回の更新では、CopilotのPlan agent、Agent Skillsの管理画面、会話のコンテキスト使用量表示、複数ファイルの変更をまとめて確認できるsummary diffなどが紹介されています。Plan agentは、いきなりコードを書き換えるのではなく、まず読み取り中心でコードベースを理解し、Markdown形式の計画を作ってから実装へ進める機能です。
C#/.NETプロジェクトでは、DI、設定、テスト、API契約などが複数ファイルにまたがることが多いです。変更前に計画を確認し、変更後に複数ファイルの差分をまとめて見る流れは、AI支援を使う場合でも人間がレビューしやすい開発手順につながります。
GitHubでPull Request上のコードカバレッジ表示がPublic Preview
https://github.blog/changelog/2026-05-26-code-coverage-in-pull-requests-is-now-in-public-preview/
2026年5月26日、GitHub Changelogで「Code coverage on pull requests is now in public preview」が公開されました。
Pull Request上でコードカバレッジを確認できる機能がPublic Previewになりました。テスト結果やカバレッジの情報をレビュー画面で見やすくすることで、変更に対して十分なテストがあるかを確認しやすくする方向の更新です。
.NETプロジェクトでも、xUnit、NUnit、MSTestなどでテストを実行し、CIでカバレッジを集めている場合は関係します。初心者の方は、カバレッジの数字だけで品質を判断するのではなく、「重要な分岐や失敗時の処理がテストされているか」をPull Requestで確認する習慣を持つとよいです。
初心者が次に確認すること
まずは自分の開発環境で、Visual Studioと.NET SDKのバージョンを確認しましょう。Copilotを使う場合は、いきなり大きな修正を任せるのではなく、小さなテスト追加や失敗したdotnet testの調査など、結果を確認しやすい作業から始めるのが現実的です。
.NET MAUIのMaterial 3を試す場合は、既存アプリに直接入れる前に検証用ブランチを作り、Androidエミュレーターで主要画面を確認しましょう。GitHubのカバレッジ表示を使う場合も、数値の上下だけでなく、Pull Requestの変更内容とテスト内容が対応しているかを見ることが大切です。